第12回文化講演会「ガラパゴス~溶岩の島の動植物と人々~」
日時 :平成30年9月12日(水) 場所 :アミュゼ柏1階 プラザ
9/12(水)文化講演会 レポート
柏市文化連盟主催の今年度1回目の文化講演会が9月12日(水)アミュゼ柏1階プラザにて開催されました。
講師は環境省環境カウンセラー/(公財)日本自然保護協会自然観察指導員等の活動をされている倉田智子先生にお願いし、「ガラパゴス ~動植物と文化の変遷~」と題し、約2時間の講演となりました。
先生はガラパゴスのダーウィン研究所に長期滞在し、現地の動植物を調査研究されたという経歴を持ち、環境問題に高い知見を持っておられる方です。
会場には一般市民の受講者も含め、約100近い方々にご来場頂き、熱心に受講して頂きました。
ガラパゴスはダーウィンの進化論を実証する現場として有名で、絶海に位置し生態系的にも独自の進化を辿った貴重な環境です。それゆえに人類共通の財産として世界遺産にも登録され、保護されています。
しかし、これまでの経緯は決して平坦ではなく、そこに住みついた人々や異国の地から訪れる人々が何気なく自らの文化を謳歌する人間中心の活動を強いたことにより、たぐい稀な当地の生態系が破壊された時代もあり、そういった歴史を紐解きながら、自然環境の保全の難しさや重要性を丁寧に講演して頂きました。
翻って日本に目を向けると様々な場所で様々な環境問題を抱えている昨今ですが、受講者の方々にとっては、環境問題に対し、何を感じとり、どのように考え、どう行動しなければならないか、など考えさせられる初秋の一日となったのではないでしょうか。
記) 柏市文化連盟企画委員長 三本 輝簫